食欲について

食欲について皆さん、お腹が空いているわけではないのに、なぜか食欲が止まらずに食べ続けてしまう。
そんな事はありませんか？
食欲が止まらないのは環境や体調、ストレスなどが原因の場合がほとんどです。食欲のまま食べ続けていると心身に負担がかかり、病気などを引き起こしてしまうこともあります。
そこで今回は食欲が止まらない原因をお教えします。

◇食欲が止まらない原因
1．ストレス
ストレスによる食欲の増減には自律神経の働きが影響しています。
強いストレスを感じると、体内でストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」が分泌され、自律神経でも身体が活動するときに働く交感神経が活発になります。
そして落ち着いてほっとすると、脳の神経系に働きかけて快感をもたらす「ドーパミン」というホルモンが分泌されます。ドーパミンが過剰に分泌されると今度は食欲が増していきます。
また不快なストレスが漫然と続くとコルチゾールが分泌され続けたり、ドーパミンが過剰に分泌されたりして自律神経の働きも乱れてしまいます。

2．月経前
女性の場合、月経前はイライラして食べ過ぎてしまうことがあります。
これは女性ホルモンが関係しています。
排卵～月経前にかけて分泌が増える女性ホルモン「プロゲステロン」。妊娠を成立・継続させるためのホルモンで、これらの分泌量が増えるとむくみや眠気が生じるほか、食欲の増加が見られます。
また、プロゲステロンの増加で血糖値の急上昇や急降下が起こりやすくなるため、満腹だと感じても食べ続けてしまう事もあります。
月経前は増加するプロゲステロンと入れ替わるように「エストロゲン」の分泌量が減ります。
それと連動して減少するのが幸せホルモンと呼ばれる食欲を抑える「セロトニン」。セロトニンが不足すると精神が不安定になり満足感が得られず食欲が増してしまいます。

3．睡眠不足
夜遅くに帰宅し、早く寝たいのについ食べてしまうのは睡眠不足かもしれません。
睡眠不足は食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増加し、逆に食欲を抑制させる「レプチン」が減少するので、いくら食べても満足感が少なく体重増加にもつながります。更にグレリンが活発になることで夜に甘いものが食べたくなったり、間食したくなるので糖分を摂り過ぎてしまいます。

今回は食欲が止まらない原因をお教えしました。次回は食欲を抑える方法をお教えします。