自律神経と腸の関係

皆さん、緊張したり不安なことがある時、便秘や下痢になったことはありませんか？
そんなお腹の不調は自律神経と腸の関係にあるとされています。
様々なストレスによって自律神経が乱れると腸の働きに不調が起こります。
体の消化器官の一つである腸は「自律神経を整える」ための重要な箇所になります。

今回は自律神経と腸の関係についてお伝えします。

◇自律神経の働き
自律神経は自分の意志に関係なく、呼吸、心拍、循環、消化などの機能をコントロールする神経です。自律神経には活動時に働く交感神経と心身がリラックス時に働く副交感神経があり、両者がバランスをとりながら働いています。
日々の生活の中でどちらかが優位になり過ぎると自律神経のバランスが崩れ、身体に影響を及ぼします。

◇腸の働き
腸は食べ物を消化して栄養を吸収する器官です。栄養を吸収した後、便を作って体外へ排出する働きも担っています。そのため腸内環境が乱れると必要な栄養素が吸収できずに肌荒れが起きたり、脂肪燃焼に必要な栄養素が不足して代謝が悪くなり、むくみ、肥満といった様々な不調が出てくることがあります。
腸が正常に動いている時は、ぜん動運動という腸が収縮する運動で排泄を促しますが、ぜん動運動がスムーズにできなくなると便秘や下痢を引き起こします。
腸は「第2の脳」と言われ、多くの神経細胞が集まっている器官で、その働きは自律神経によって大きく左右されます。腸のぜん動運動は交感神経が優位な時には停滞し、副交感神経が優位になると活発になります。
緊張やストレスなどで交感神経が高まるなどして自律神経のバランスが乱れると、ぜん動運動のバランスも乱れて腸の働きが低下してしまいます。そうすると便秘や下痢などの不調が起こります。
逆に便秘や下痢などが解消されて腸内環境がよくなると、副交感神経の働きがよくなって自律神経が整ってきます。

次回は自律神経と腸を整える方法をご紹介していきます。